日本大学芸術学部映画学科

2024年度インターンシップレポート第4弾です。今回、インターンシップで学生を受け入れていただいた企業は、株式会社クロックワークスです。

インターンシップ報告書

天尾頼生

映画配給会社 株式会社クロックワークスにインターンに行かせていただいたのは、今まで映画の企画などをするインターンには参加した事があり、映画を宣伝しある意味で売っていくという側面からの映画業界を見たいと思った事がきっかけでした。

「オーストリア映画祭」にて配給作品である『クラブゼロ』(2024年12月6日公開)が上映されていたこともあり、ジェシカ・ハウスナー監督が来日されていたこともあって、監督の取材日に初日から同行させていただきました。海外の監督ということもあり、英語が飛び交う中での現場に圧倒されながらも、グローバル化が叫ばれる現代社会の中でも、映画業界はより、ワールドワイドな業界であるということを改めて感じ、圧倒されました。そのまま、同じタイミングでの来日されていた、配給作品『デビルズ・バス』の監督やご家族を招待したレセプションパーティーにも同席させていただきました。そこでは、映画業界の華やかな雰囲気を感じ、社員さんたちが話されている中で、自分も映画のことについて様々お聞きする事ができ、初日から濃く充実したインターンとなりました。

私がインターンとしてお世話になった期間が、多くの配給作品が公開されるタイミングと重なり、橋口亮輔監督作品『お母さんが一緒』の公開日には初日舞台挨拶の受付のお手伝いをさせていただきました。そのまま作品を鑑賞させていただきました。その他にも、内山拓也監督作品『若き見知らぬ男たち』(2024年10月11日公開)のマスコミ向け試写会に参加させていただきました。その他にも、まだ一般に公開していない作品も数作品ほど見させていただきました。

映画をどのように売ったら良いか、オピニオンの選定など映画宣伝の流れやオピニオンやコラボレーション先のリサーチを経験させていただきました。現代の映画宣伝で最も効果をもつSNSの各作品にあった展開案を考えさせていただくなど、映画宣伝にまつわることをインターンとして、経験させていただき、多く勉強させていただきました。

宣伝の他にも、日本全国の映画館をまとめたリストを資料と照らし合わせて、無くなった映画館はリストから抹消し、逆に新しくできた映画館をリストに追加していく作業では、映画館の数の多さを感じる一方で映画館の少ない地域多い地域に大きな差があると感じ、映画興行の現場である映画館の現状を実感しました。

これまで数多の映画を製作・配給してきたクロックワークスの社内にはその作品ひとつひとつを多くの観客に見てもらうためのポスターなどの宣材が多くあり、その整理もさせていただきました。

また、『リトルワンダース』(2024年10月25日公開)のウェストン・ラズーリ監督が来日されることが決定すると、監督がラーメン好きということもあって、上映が行われる新宿・武蔵野館、渋谷・ユーロスペース、そして会社がある目黒周辺のラーメン店を網羅したラーメンマップの作成を頼まれるなど、少し映画とは異なる部分の仕事もある事を知り、実際に経験させていただけて、良い経験になりました。

クロックワークス社内の雰囲気はとても柔らかく、社員さん同士仲の良さを強く感じました。そのような雰囲気の中、インターンとして優しく迎えていただき、仕事を教えていただき、食事をしながらたくさんお話をさせていただけるなど、あっという間の20日間となりました。

この20日間はジャンルの異なる多くの作品を見て、この作品の上映にどうしたら多くのお客さんに足を運んでもらうかということを考えさせていただく良い経験をさせていただきました。これから映画業界へ進みたいと考えている自分にとっては、とても刺激的で今後のために充実した期間になったと思います。インターンとして受け入れてくださったクロックワークスの社員の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。機会があれ是非ともクロックワークスの皆さんとお仕事をさせていただきたいという目標ができた20日間でした。

インターンシップの様子

2024/10/03

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