日本大学芸術学部映画学科

夏休み真っ最中ですが、暑い日が続いています。
映表理の授業〈映画ビジネスⅢ〉のインターンシップレポート第3弾です。出向した会社は、東映株式会社です。

『インターンシップ報告』

小波津 龍平

 4月1日より約三ヶ月、計20日間東映株式会社にてインターンを経験させていただいた。結論からいえばとても多くのことが学べ、自分自身の今後「やりたいこと」に気づけたインターンになった。
 期間中は大きく区切ると前半の映画『TAP』撮影現場でのインターンと、後半の本社での企画などに関するインターンに分けられる。
 劇場公開映画『TAP』は水谷豊初監督作品になる映画だが、その現場の最初期、衣装合わせから参加させていただいた。大泉東映撮影所が中心になったが、その他のロケで鶯谷の東京キネマ倶楽部や田町の日本電気計器検定所などにも伺わせていただき、様々な場所で映画のシーン1つ1つが作られていることが実感できた。週に2回ほどしか参加しない外野のインターン生に対してもスタッフの皆様に過酷なスケジュールの中気を使っていただき、僭越ながら私自身も映画を作るチームの一員になれたように感じた。撮影のスケジュールから、役者さんへの気配りや進行の管理、さらにはインタビューや宣材写真を撮影する様子まで様々な方にお話を伺いながら直接目にすることができ、メジャーの映画が作られていく様子を間近で体験できたのは何よりの勉強になった。
 この中で最も印象深かったのはクライマックスシーンに200人のエキストラを集める手伝いをさせていただいたことだ。東映の皆さんと一緒にエキストラの方々への参加確認の電話から、当日のまとめなどを手伝わせていただいた。ごく微力な手伝いでその時は実感がなかったが、その後の監督ラッシュでクライマックスシーンを見たときに、自分が少しでも手伝えた部分があのような形で“映画として”現れたことに驚いた。その後の打ち上げで菊池プロデューサーに「あのシーンは確実に小波津君が作ったものだよ」との言葉をいただいたときには感動で涙がこぼれた。
 撮影が終わってからは本社に戻ってのインターンとなったが、ここでも多くの方々にお話を聞く機会を作っていただいた。『TAP』の現場の時から私の世話をしてくれていた企画制作部の森田プロデューサーは、一緒に書店などをめぐり立てようとしている企画を手伝わせてくれた。大手の映画会社のプロデューサーと映画の企画について話す機会は学生にとって非常に刺激的で、このような形で企画が現実化していくのかと思うと非常に興味がわいた。また社外の方のお話を聞く場にも同席させていただき、映画業界の雰囲気の一端を味わうことができた。
 その中でも菊池プロデューサーに同席させていただいた井筒監督との企画会議は貴重な体験になった。プロデューサーと監督がどのようにコミュニケーションを図って映画づくりをスタートしていくのかということを肌で感じることができた。
 私がお世話になったプロデューサーの方々が作った映画を鑑賞し、その方達を目の前にすると、映画の登場人物が目の前にいるような感動があった。映画は集団芸術で多くの人間が協力して創り出す素晴らしいものだと再確認したのはもちろんのこと、その映画のプロデューサーの仕事を一部でも直接見て、生の声を聞けたことが一番の収穫になったと感じる。
 今まで漠然と「映画に関わっていきたい」と思っていた将来に対するビジョンが、プロデューサーという仕事を具体的に知ることで、輪郭がはっきりしたように思う。もちろんこの業界の大変な一面も、ほんの一部だと思うが垣間見えた。しかし将来、今回のご縁で出会うことができた方々や得た貴重な機会が、日常となるような仕事を私もできるように努力していきたいと思えるインターンだった。
 東映株式会社の方々をはじめ、私にこのような素晴らしい体験をさせてくれた多くの方々に感謝したい。

東映でのインターンシップの様子。

東映でのインターンシップの様子。

東映でのインターンシップの様子。

東映でのインターンシップの様子。

2016/08/14

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