日本大学芸術学部映画学科

2022年度インターンシップレポート第6弾です。今回、インターンシップで学生を受け入れていただいた企業は、ムヴィオラ社です。シナリオ専攻の長田花音を受け入れていただきました。

インターンシップ報告書

長田花音

私はムヴィオラにてインターンをさせていただき、様々なことに関わらせていただきました。

私がインターンに行かせていただいた7月末は、『彼女のいない部屋』『アディバヌールさん追悼上映』に向けて上映館付近の本屋、飲食店、語学学校にチラシ配りの業務を中心に

働き、電話での交渉の仕方を学びました。

私はこれまで出版社の方に原作権の交渉などで電話をさせてもらったことが何度かあり、

武井さんに言葉遣いと対応力についてお褒めの言葉をいただきました。

『彼女のいない部屋』関連でフランスの語学学校にお電話をかけさせていただいた時に

かなり冷たい対応をされ、萎縮する私に自分の悪かった点を振り返るお時間をいただき

次に電話をするときの糧になりました。

私は焦ると早口になる傾向もあるらしく、ゆっくり丁寧にということを心がけてお電話をしました。この経験は、のちにシナリオハンティングで動物園に見学の申し込みをさせていただく時にも役立ちました。

その他にも、配送などに関わらせていただくことで、映画にはどのようなものが販売されていて、チケット以外のもので売上を上げているのかを知ることもできました。

小さな地方のミニシアターから、私自身のかよう関東圏内の映画館の配送を担当したことで、シアターそれぞれの特色や、担当者の方の人柄も見えてくる部分がありました。

私が高校時代に毎日のように通った故郷広島のミニシアターにチラシ・ポスターを送る際には、私のような学生が映画業界を目指すきっかけを作っているのだと誇らしい気持ちになり、やはり映画の道を目指してよかったなと思いました。

試写会なども参加させていただき、新聞社の方や、スタイリストの方に上映後の感想を聞くという大役まで任せていただきました。

初めは緊張していましたが、自分の思いを素直に記者の方にお伝えすると、同じ視点で映画を鑑賞していた部分や、違う見解が伺えて、いち早く社会人の仲間入りをした感覚になりました。

インターン終盤では、中国映画の『Return to Dust』の邦題決めにも参加させていただきました。その流れで、邦題は非難を浴びやすく、慎重に決めなければいけないという注意点や、そのままの題名を使うと日本人の脳内には残りにくいこともお聞きしました。

そして、この『Return to Dust』のゴミという単語は、暗く悲しい雰囲気を帯びさせるため、なるべく明るく優しい感じのものにしようとなりました。

私はこのインターンで、武井さんや、日芸の先輩でもある佐藤さん、梱包作業など業務を教えていただいた丸谷さん、などたくさんの優しい方に支えられて無事インターンを終了することができました。

このインターンを経て私は、自分の長所や短所をあらためて知ることができました。

長所はコミュニケーション能力の高さで、みなさんと明るく良い人間関係を築くことができました。そして短所、私は語学力が乏しいので、今後の国際化に向けて日本語以外の言語も習得しておくべきだなと強く思いました。

自分の好きなものを生み出すことのできる職業はやはりとても素敵に見えました。

映画業界に見合う人間になれるよう、より一層努力をしたいと思います。

インターンシップ中の様子

2022/10/18

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