平成24年度から、それまでの〈理論・評論コース〉〈映像コース〉〈脚本コース〉が一つになり〈映像表現・理論コース〉が生まれました。理論と研究を基盤としたカリキュラムを基礎とし、学生はそれらの科目群を習得し、専門分野での作品創作や研究をする【理論・批評専攻】【シナリオ専攻】【映像専攻】に進みます。専攻は2年から分かれますが、カリキュラムは横断的に組み合わされていて、実際には3年生からが、主な研究・創作となります。
映像を取り巻く状況は常に変化しています。民生機(一般に市販されている機器)でもフルハイビジョンや4Kの画質の映像の撮影ができ、また誰もが使っているパソコンで編集や特殊効果ができます。〈映像表現・理論コース〉は、そのような映像機器が扱いやすくなった状況をフルに活用し、研究やアイデア、企画立案などのディスカッションやプレゼンテーションにカリキュラムの多くの時間を費やし、発想の力を養うことに重きをおいています。
最終的に学生たちは、映画史の探求や映画・映像論などの〈論文〉、人間ドラマやエンターテインメント、アニメの〈シナリオ〉、ショートフィルム、ドキュメンタリー、アニメーション、メディアアートなどの〈創作物と研究副論文〉を完成させます。また、映画・映像ビジネスの講座を設け、実際に〈映像表現・理論コース〉の学生たちが映画祭を企画し開催し、映画・映像ビジネスに対応した能力、新たな映像ビジネスを開拓する能力を養います。
このページでは、〈映像表現・理論コース〉の授業やイベントの紹介やその様子、またインターネットに載せた創作作品へのリンクなどが貼ってありますので、私たち〈映像表現・理論コース〉を、ちょっと覗いてみてください!
1年生の映像表現・理論Ⅰを担当していただいている非常勤講師の谷口正晃監督のテレビドラマが、国際エミー賞にノミネートされ、谷口先生は、ニューヨークの授賞式に参加し、その報告をしてくれました。
谷口先生は1988年に映像コース(現映像表現・理論コース/映像専攻)を卒業した、先輩です。
ノミネートされた作品はWOWOWのドラマスペシャル『人質の朗読会』。部門はテレビドラマ・ミニシリーズ部門です。残念ながら最優秀賞は逃してしまいましたが、ニューヨークを満喫したようです。
なお、谷口監督は、今年の日本民間放送連盟賞 番組部門 テレビドラマ番組 最優秀賞を中京テレビの『マザーズ』で受賞してます。
11月24日、アメリカ大使館との共催で特別講義を行いました。
映画監督・テレビ番組プロデューサー・劇作家である、ポール・ラザロー氏を迎え、彼の最新作であるドキュメンタリー『Slingshot(シリングショット)』(2014年 88分)を上映しました。
『Slingshot』は、セグウェイの発明で知られるDean Kamen 氏と氏の発明哲学および現在アフリカで取り組んでいる水の浄化・濾過装置の発明を追ったドキュメンタリーです。
ポール・ラザロー監督自ら、作品について解説、また、作品を作るに至った動機や、撮影中の話もしていただきました。
その後、映像表現・理論コースの学生たちからの作品についての質問に対し、ラザロー監督が丁寧に答えてくれました。
学生たちからは、
「ラザロー監督にとってドキュメンタリーはどういう意味を持っているのか?」
先週、大学院映像専攻の特別講義として、映像作家として日本の草分けである、かわなかのぶひろ氏を迎えお話をしていただきました。
大学院生だけでなく、映像表現・理論コースの学生も大勢聴講しました。
かわなかのぶひろ氏は、上映・配給組織「イメージフォーラム」を設立し、「月刊イメージフォーラム」の編集長や、東京造形大学教授として活躍した映像作家です。
今回は「いま、映像で何を描くか…」をテーマに、かわなか氏の子供時代のお話、映像に関わっていきさつや、自作について語り、学生たちに強烈なメッセージを残してくれました。
『SWITCHBACK』
『私小説』
『時の繪』
『経路 route』
などの上映も行われました。
映画学科卒業で『ハートキャッチプリキュア!』や『ONE PIECE FILM Z』のアニメーション監督、長峯達也監督が、映像・表現理論Ⅱで特別講義を行いました。
アニメーション監督の仕事、画コンテの重要性などについて、自作の経験、画コンテを参考に講義をしてくれました。
映像表現・理論Ⅱの授業で、映像作家・牧野貴氏に講義をしていただいました。牧野氏は映画学科卒で、現在、世界で活躍しています。
牧野貴氏のホームページ http://makinokino.exblog.jp
午前中は、世界の映画祭の現況についての講義でした。
午後は、映像専攻で3Dアブストラクト・フィルム制作ワークショップを行いました。
透明なフィルムにスプレーやインクで色と模様を付け、黒みのフィルムはヤスリで削って傷を付けます。
そして、二つの映写機で二本のフィルムを同時に映写して、スクリーン上で合成します。
片目を暗くするメガネをかけてこの映像を見ると、プルフリッヒ効果(片目を暗くすると知覚に時間差が起きること)によって3D映像に見えます。
(片目をサングラスなどで隠しても同じ効果が得られます。)
減光遅延法といい、出崎統監督のTVシリーズ「宝島」もこの方法で3D映像をテレビ放送していました。
◆開催中、および開催間近の映表理関連のイベント等
映像表現・理論コース 教員有志によるTwitterアカウント
映像表現・理論コースのインターンシップレポート(まとめ)
2017年度、2018年度
2016年度
2014年度、2015年度
◆過去の映表理関連イベント等
2019年12月13日〜19日
映画祭「スポーツの光と影」
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映像表現・理論コース 卒博2018
2018年12月8日〜14日
映画祭「朝鮮半島と私たち」
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映画祭「映画と天皇」
2017年12月開催
インターリンク:学生映像作品展(ISMIE)2017
2017年3月
2017年「映表理の卒博」のホームページ
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「宗教映画祭」
2016年3月30日〜4月4日開催
映表理の学生による『映画「基礎」史展』
2016年3月開催
『日藝の卒博』映表理関連行事(まとめ)
2015年12月開催
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2014年10月開催
インターリンク学生映像作品展(ISMIE2014)