日本大学芸術学部映画学科

2018年度インターンシップレポート第3弾です。今回、インターンシップで学生を受け入れていただいた企業は、映画配給・宣伝のビターズ・エンドです。

理論・批評コースの学生を受け入れていただきました。

映画ビジネスⅢ インターンシップレポート

南端紘光

 新学期が始まって間もない4月、授業の一環としてビターズ・エンドさんのインターンシップに2カ月間参加することとなりました。志望した理由として2017年度に公開された『牯嶺街少年殺人事件』『マンチェスター・バイ・ザ・シー』『馬を放つ』など、ミニシアター系でしか配給できないような優れた傑作を見たことに衝撃を覚えたと同時に胸を打たれ、過去にもそういった作品を数多く配給している会社であったことが挙げられたので、是非とも働かせていただきたいと決意する事となりました。インターンシップに行く事自体初めてであったので、当初はかなり不安もありましたが、映画の配給会社がどのような仕事をし、どのように映画の配給の段取りをこなしているのかその現場を間近で見られたことは、私にとっても大きな励みになったように考えられます。
 インターンシップの期間中、毎回こなしていたのは、各都道府県の映画館から返送されてきたパンフレットやHDCAMの梱包の作業でした。パンフレットはそれぞれ30部ずつに分け、チリ紙に包装し直し棚に戻すのをひたすら反復しておりました。パンフレットはその後も各劇場に配信するので出来るだけ傷を付けないように気を付けながら梱包しました。期間中に公開されていたのが『ぼくの名前はズッキーニ』『ライオンは今夜死ぬ』『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』『女は二度決断する』『ファントム・スレッド』『馬を放つ』の9作品でしたが、特にパンフレットの返却・発送が多かったのは『ぼくの名前はズッキーニ』『女は二度決断する』『ライオンは今夜死ぬ』の3作品でした。それ以外にも新作が上映中の監督の特集上映が名画座で組まれる事もあり、その都度過去に配給した監督作のパンフレットを探し出して発送する機会もありました。パンフレットは映画資料として形に残る貴重な資材なので、これらが次々と各地に発送されるのに貢献していると思うと感慨深く考えられます。
次にポスター巻きです。これにはかなり苦労しました。B1(全)、B2の2サイズに分かれており、元来手先が不器用な性分ゆえにインターン当初は何度も失敗を重ねました。しかし、3日目にコツを得てからは簡単に巻けるようになり、インターンが後半に入ってからはこの作業が好きな仕事に変化していくのを感じられるようになりました。
 3つ目はファイリングです。映画雑誌の特集以外にも、『婦人公論』や『AERA』などの雑誌、新聞の映画評などでも配給作品が取り上げられており、特集の記載されたページと表紙を切り取り発行年月順にファイルに収めていきます。思いも寄らない媒体に特集が組まれていることを知る機会もあり、とにかく発見の多い作業でした。インターンシップの期間中にファイリングしていた作品は『馬を放つ』『女は二度決断する』『ファントム・スレッド』の3作品でした。
 また、各映画関係のサイトのニュースを議事録としてExcelで整理する作業もありました。こちらは『シネマトゥデイ』や『映画.com』など大手のものもあれば小規模のものもあり、『Yahoo!ニュース』や『Livedoor NEWS』などの色々なネットのニュースサイトにリンクの貼られたURLとタイトル、サイト名を記入しまとめていきます。ファイリングの作業と同様に『2ちゃんねる』等映画にあまり関連性のないサイトにまで同一のリンクが貼られいる事も多々あり、調べれば調べるほど発見があったように考えられます。
その後も過去の上映作品のHDCAMを並べた棚の整理や試写会用ハガキの発送、配給作品のフライヤーを複数枚組む作業や電話対応など、多くの作業をこなしている過程の中で社員の方々が常に多くの映画関係者と電話対応を取ったり、交渉をするために足を運んだりと、足と電話で稼ぎ少しでも配給作品が認知されるように真摯な姿勢で仕事に取り組まれていた姿がまざまざと思い浮かべられます。映画を配給する事がどれだけの苦労と手間暇をかけて達成されるのか、ビターズ・エンドさんのおよそ10人程度の構成による少数精鋭体制で社員の方々が懸命に動いているのを見ていて私も奮起せねばと思わされました。
 最後になりますが、不器用で至らない面も多々あった私を常にサポートしていただくのみならず、映画に関する談笑も交えて映画配給に関するノウハウを教えてくださったビターズ・エンドさんの皆様にお礼を申し上げます。短い間でしたが、本当にありがとうございました。今後ともこのインターンシップでの体験を旨に誠心誠意取り組んでいきたいと思います。

インターンシップ中に南端くんです。

2018/07/30

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