日本大学芸術学部映画学科

映表理の授業〈映画ビジネスⅢ〉では、春から受講生がインターンシップを行っています。インターンシップが終了した学生からレポートが提出されました。

2018年度の第1弾となります。
インターンシップで学生を受け入れていただいた会社は、映画配給会社「(株)クロックワークス」です。
また、インターンシップに行った学生は理論・批評専攻のキム・ユナさんです。

インターンシップ報告

キムユナ

 私はクロックワークス社で4月から6月までインターンシップに参加させて頂きました。クロックワークスは海外のコンテンツの版権の買い付け、宣伝、配給、DVDソフトの発売を行っている会社です。またクロックワークス社は日本映画だけではなく、アメリカや韓国などの海外作品を沢山配給していて、自分の英語・韓国語の語学力を活かせる企業だと思いクロックワークスを志望しました。
 私がインターンに行っていた期間にクロックワークスは『blank 13』『タクシー運転手』『ビューティーフル・デイ』『フロリダ・プロジェクト』『チーズ・イン・ザ・トラップ』『ねことじいちゃん』などの作品の宣伝・配給をしていて、宣伝、営業、国際部署の仕事を手伝いながら色々な仕事を体験させて頂きました。『blank 13』の上映期間中には斉藤工監督の舞台挨拶イベントが行われ、営業部と一緒に劇場に行ってイベントの準備や監督が退場する際の案内・誘導をしました。また劇場には劇場の関係者や映画の製作部の方々がいらして、名刺交換や挨拶などの営業部の仕事の流れを見て教わりました。『タクシー運転手』の時は試写会があり、観客に配るチラシを事前に集める作業を行いました。他にも試写会がある前にはマスコミや映画業界の方々に試写状を送るのですが、その試写状に宛名シールを貼る作業が多かったです。『ビューティーフル・デイ』の試写会はリン・ラムジー監督が来日し、試写会のお手伝いをしたり、SNSイベントを管理しました。また宣伝のため、『ビューティーフル・デイ』に関連する海外の記事を翻訳する業務もありました。私がインターンに行っていた期間中に監督や俳優の来日イベントが3回もあり、『フロリダ・プロジェクト』の監督ショーン・ベイカーが来日した時には試写会が終わった後、ショーン・ベイカー監督とアメリカのパブリシティの方と一緒にお食事ができて、その時に自分の英語力を活かせ、お話することができました。『チーズ・イン・ザ・トラップ』の時も主演俳優パク・へジンが来日したのですが、イベントが行われる前には控え室に掲示される貼り紙を韓国語で作ったり、日本語のインタビューの質問案を韓国語に翻訳したりしました。イベントの当日は会場の準備、チケットもぎり、チラシ配布、施設案内などの仕事を主にし、海外から来た観客や俳優の事務所の方々に韓国語・英語で案内や説明することも多かったです。俳優パク・へジンが舞台に上がる際には私がその隣でサイン・ボールを渡したり、椅子を置いたりしました。映画『ねことじいちゃん』は私のインターン期間中に公開された作品ではないが、宣伝用の俳優や監督のコメント動画を見ながら、文字起こしする作業もありました。このような宣伝・配給の仕事以外にもクロックワークスではDVDソフトの発売も行っていて、サンプルDVDを焼いたり、注文を頂いた店舗にDVDを送ったりする作業もありました。
 最初は自分の国ではない日本でインターンシップをすることにあまり自信がなく、不安でいっぱいだったのですが、社員の皆さんは私に本当に暖かく接してくださったし、仕事の説明も非常に丁寧だったので、あまり苦労せずにインターンシップを終えることができました。業界について、会社について、宣伝・営業・国際部の仕事について色々教えて頂き、映画配給会社の仕事にもっと興味を持つようになりました。

インターシップの様子です。

インターンシップの様子です。

2018/07/03

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