日本大学芸術学部映画学科

後期の授業が、9月下旬から始まりました。
授業開始の慌ただしさで、なかなかこのページを更新できませんでした。

映像表現・理論コースの各学年は専門授業に関しては、

1年生 夏休みの課題、理論課題ー「フィルムノワール」について。シナリオ課題ー30分もののシナリオ(テーマは5つの中から好きなものを選ぶ)。映像課題ーコンポジション(映像と音との相関関係から生まれるイメージを創造的に構成する)
それらの課題提出物の指導にあたっています。

2年生 ほぼ隔週の全体授業が行われ、各専攻において授業が行われています。ちなみに、各専攻の夏休みの課題は以下のようなものです。理論・批評専攻「1990年代以降の映画とテレビの関係」についてのレポート、シナリオ専攻「オリジナルシナリオ(2時間もの、ぺら200枚~250枚)第1稿」、映像専攻「ドキュメンタリー(15分以内)」
夏休み明けの10月はそれらの指導(推敲、編集など)になります。

3年生の各専攻の夏休みの課題は以下。


[記事詳細はこちら]
2015/10/10

映像表現・理論コースの「映画ビジネスⅢ」のインターンシップのレポートの4回目です。
今回は、映画配給会社「東風」でインターンシップを行った鈴木歩くんのレポートです。

「今回、私は合同会社東風でインターンシップを行いました。東風は主にドキュメンタリー映画の配給・宣伝を行っている映画会社です。2009年の『遭難フリーター』を皮切りに、想田和弘監督や東海テレビ放送などの作品を配給しており、近年では『リヴァイアサン』や『戦場ぬ止み』などの話題作を手掛けています。また、2013年度キネマ旬報ベスト・テンでは日本映画部門で『ペコロスの母に会いに行く』、文化映画部門では『標的の村』が第一位に選ばれるなど、素晴らしい実績を残しています。私がインターン先に東風を希望したのも、そういった素晴らしい作品を次々に配給している東風という会社に興味を持ったからでした。
4月に東風でインターンシップを行うことが決まり、5月下旬から本格的にインターンを開始しましたが、その前に一度、試写会に誘っていただき、そのときに初めて東風の方々とお会いしました。4月に東風に行くことが決まったときは、インターンに対する不安がありましたが、社員の方が気軽に話しかけてくださり、すぐに打ち解けることができました。そうしたうちに、初めにあった不安が次第にやる気に変わってくのを実感しました
インターンが始まってからは、さまざまな仕事を体験させていただきました。東風で配給している作品は劇場上映以外にも、日本各地で行われる自主上映会で流されることが多く、私はその自主上映会場や各地の映画館に送るDVDやポスター、パンフレットなどの梱包・発送の手伝いをさせていただきました。その他にも、各種パブの整理や、試写会への同行、上映素材のチェックなど、多くの仕事に関わらせていただきました。その時期は東風では、ちょうど『戦場ぬ止み』、『コングレス未来学会議』、『ハント・ザ・ワールド』と3つの上映を同時に抱えており、非常に忙しい時期でしたが、社員の方が親切に仕事を教えてくださったこともあって、濃密な時間を過ごすことができました。
7月に入ってからは、11月に公開予定の『メニルモンタン 2つの秋と3つの冬』の上映に向け、試写の準備やパブの打ち合わせなどに関わらせていただきました。実際に、ひとつの作品が劇場で上映されるまでの流れを見ることができたのは、大きな経験となりました。
また、試写会や会社での打ち合わせの場で、さまざまな映画関係者の方と会って話すことができたことも私にとって大きな出来事でした。東風は他のインターン先の会社に比べると小規模な会社ですが、そのぶん人と人との距離が近く、刺激的な毎日を過ごすことが出来たと思います。
思えば、あっという間の20日間でした。短い期間でしたが、配給・宣伝の仕事を体験できたことは確実に自分の身になりました。最終日には少し寂しい気持ちもありましたが、将来また違ったかたちで仕事ができるよう、努力していきたいと改めて思いました。
終わりになりましたが、東風のみなさま、大変お世話になりました。本当にありがとうございました。」


[記事詳細はこちら]
2015/09/07
映像表現・理論コースの「映画ビジネスⅢ」のインターンシップのレポートの3回目です。
今回は、パラマウント・ピクチャーズでインターンシップを行った畑山知世さんのレポートです。
「今回わたしはパラマウント・ピクチャーズにインターンとして働かせていただきました。インターンをする前は映画配給会社で働くとはどういったものなのかイメージができず、たどたどしかったのですが、パラマウントの方々に丁寧にご指導いただき徐々に仕事をこなせるようになっていきました。
主な仕事内容はメディアで映画イベントがどのくらいの規模で、あるいはどのようにPRされているかを報告するというものだったのですが、そうした作業の中で、映画関係者の方々がどういった形で映画に関わっているのか、また自分が普段観ている映画の情報が私たちにどのような経緯を経て届くのかなど様々なことを学ばせていただきました。
また、パラマウントの星野様よりレクチャーを受けさせていただいたことも貴重な経験でした。星野様は国際的に高い評価を受けている海外の大学で芸術を専攻し、卒業なさった方ですが、インターンの学生に対してもお会いした時には挨拶をしてくださり、さらに丁寧でわかりやすい何ページにもわたるパワーポイントを使ってのレクチャーをしてくださいました。レクチャーでは映画という商品の”宣伝”戦略やよい広告とはどういったものなのか、人はどのようなものに反応し商品を購入するのかなど学校では学べないノウハウを教えていただき、さらにはこれからの就職活動に関してのアドバイスもいただきました。こうした第一線で活躍されている方からお話を聞かせていただいたのは大変有意義でした。
また、プレス資料の作成やプレミアイベントのお手伝いもさせていただきました。『ミッション・インポッシブル/ローグ・ネイション』の公開時期(7月下旬から8月上旬)にインターンをさせていただいたので、このような大作に微力ながら関わらせていただいたことは非常に光栄に思いました。プレミアイベントでは右も左もわからない私にパラマウントの皆様が丁寧に指導してくださり、さらに皆様が働いておられる中、インターン生の仕事がひと段落ついたところで、恐縮ですが一足早く映画も鑑賞させていただきました。優しい心遣いに大変感謝しております。またこうした大きなイベントにパラマウントの皆様が情熱を持って臨み、休みなく働いてらっしゃる姿を見させていただき、社会人として働くことの大変さを学びました。将来のロールモデルになるような方々とたくさん出会い、これから社会人として働く者としてより明確に将来のヴィジョンを持てるようになりました。そのような方々とお仕事をさせていただいたのはとても感謝なことでした。
また、パラマウント・ピクチャーズは非常にインターナショナルな会社で、社内には英語が飛び交っていました。改めて英語や国際的なコミュニケーションスキルの大切さを感じました。将来どのような職種に就くかまだまだわからないところも多いのですが、英語の勉強をしっかり学生のうちにしておこうと改めて思いました。
微力ですが学生のうちにパラマウント・ピクチャーズの皆様にご指導いただき映画に関わる仕事をしたことは自分にとって本当に勉強になりました。特にどのような仕事も真摯に謙虚に、感謝を持って臨むということが大切だと実感し、またその大変さを学びました。この経験を糧に就職活動や将来の仕事に活かしていきたいと思います。
パラマウント・ピクチャーズの皆様、大変お世話になりました。感謝申し上げます。」
unnamed unnamed-3

 


[記事詳細はこちら]
2015/08/27

前回、映像表現・理論コースの「映画ビジネスⅢ」のインターンシップについて、その参加した学生からのレポートをアップしました。今回は、その2回目です。
映画配給会社「マーメイドフィルム」でインターンシップを行った尾形友利亜さんのレポートです。

「去年の五月、吉祥寺にある映画館「バウスシアター」が閉館した年に、わたしはボランティアとして最後の一ヶ月を飾る映画祭「ラストバウス」に携わりました。今回インターン先として映画配給会社「マーメイドフィルム」を希望した理由はここにあります。主にヨーロッパを中心としたアート映画を買い付け・配給しているマーメイドフィルムは、この映画祭でカンヌのパルムドールを受賞した傑作『アンダーグラウンド』(1996)を上映しており、また、映画祭自体の宣伝を担当していたのは映画宣伝会社「VALERIA」でした。それまで全く映画宣伝や配給の会社というものをあまり意識したことがなく、好んで観ていた作品の多くがマーメイドフィルム配給だったり、VALERIAが宣伝をしていたということを知り、大変驚いたことを覚えています。大きな映画会社以外にも、数存在する小さな映画会社が支えている映画があるのだということを肌で認識し、同時に映画ビジネスに興味を持った瞬間です。実際にボランティアとして過ごす日々の中でも、宣伝の方々の熱意や仕事に対する姿勢に様々な刺激を受け、強く憧れの気持ちを持つようになりました。何より優しくフレンドリーな人柄に居心地が良く、今回インターン先が希望できると聞いた時には、再び皆さんの下で経験を積ませていただきたいと思い希望致しました。

マーメイドフィルムとVALERIAは協業しているため、わたしはVALERIAで宣伝業務をさせていただきました。受け持った作業内容は主にパブリック整理、チラシ撒き、HP等への情報リリースです。どれも基本的には単純な作業ですが、それでも上手くできない自分に不甲斐なさを感じることも度々ありました。特に難しいと感じたのはチラシ撒きです。街にチラシ撒きに行った時、どのお店も快く置いてくれるとは限りません。はじめはお店に入るのも緊張し気持ちも消極的でしたが「宣伝は人と人との関わりだ」ということを教えてもらって以来、どんどん積極的に挑戦できるようになりました。一人でも多くの人に映画を知ってもらうため、断られたときにも「では、従業員様だけでも」とチラシを渡して帰ることも心がけました。
こう振り返ってみると、わたしの場合は他会社にインターンに行った人よりも圧倒的に外回りが多かったと思います。やはりアート系の小さな映画はシネコンで流れるような映画よりも、宣伝の幅に限りが出て来てしまいます。そのため、より多くの人に届けるためには、自ら動き直接人々に会い映画を宣伝していくことが必要不可欠です。したがって、確かに地道な作業ではありますが、目に見えない裏方のこの作業が、宣伝のなかでも最も大切なことかもしれないと感じました。
期間中宣伝をしていたドキュメンタリー映画『ルンタ』では、池谷薫監督と何度か一緒に行動させていただき、イベント準備、他大学での講義付き自主上映会など貴重な体験をさせていただきました。なかでも、渋谷イメージフォーラムでの公開日初日、満員御礼の光景を見たときの感動は忘れられません。微力ながら宣伝を手伝わせていただいた映画が、多くの人々に届いていたことが嬉しかったです。
週2回でしたが、多くの貴重な体験をさせていただきました。何よりよかったと思えたのは、会社内の皆さんが優しくフレンドリーに接してくれて、温かい雰囲気の中で緊張せずに過ごせたことです。インターンシップは終わりましたが、現在も違う形で引き続き関わらせてもらっています。学んだことを活かし、頂いた機会を無駄にせずこれからも頑張って行こうと思います。最後になりましたが、お世話になりましたマーメイドフィルム、VALERIAの皆さん、本当にありがとうございました。」

20150710_122419 20150717_163633


[記事詳細はこちら]
2015/08/21

 映像表現・理論コースの「映画ビジネスⅢ」では各映画会社などでインターンシップを行っています。
昨年度も紹介しましたが、今年度のインターンシップが始まりました。
今年度のインターンシップに参加した学生から、その報告・感想が届いています。
「日活株式会社」でインターンシップを行なった丸山くんです。

 
「今回、私はインターンシップで日活株式会社にお世話になりました。日活といえば溝口健二や今村昌平といった日本を代表する監督を輩出し、1970年代には言わずと知れた「にっかつロマンポルノ」を製作、近年でも『冷たい熱帯魚』『私の男』


[記事詳細はこちら]
2015/08/08

授業関係INDEX

年月別アーカイブ

Page Top